3DプリンターEnder-3を使った評価テストやアップグレード、独自改造、製作品の紹介などの記事を載せています。
最近は色んな改造を加えた私のEnder-3も機嫌よく働いてくれており、主に独自開発品の試作を繰り返す日々を送っています。(公開は出来ないのですが・・)
また、空き時間も結構あり、Ender-3を休ませるのももったいないので、何か面白そうな題材がないものかとweb上を探し回っていました。
こんなデータが無料で・・
そして、出会ったのが国土地理院が公開している3D地図データでした。
様々な立体地図模型が公開されているんですが、非常に精巧に作られていて、3Dプリンターで容易に出力できるようになっていて、しかも全て無料でダウンロードすることが出来るんです。
試しに近畿地方の各県のデータを印刷してみました。
山々の凹凸がリアルに再現されています。接合部は微妙に隙間が空いてしまいますが、やすりなどで修正すれば、多少マシになると思います。(写真は全て無修正で合わせています)
これは面白い!これまでは平面地図で高さをイメージしていたものが、リアルな起伏で山々の連なりなどを見ることができるのです。
おうちの3Dプリンターで実現できるとは! 細やかな感動が得られますよ。
県別立体模型は国土地理院サイト内の下記から入手することが出来ます。、
URL: http://cyberjapandata.gsi.go.jp/3d/prefecture/prefecture.html
縮尺は約108万分の1、高さ方向の強調度は3倍に統一されているので全国の3D地形図が同一条件で比較することが出来ます。
全県データを印刷してみた
折角なので、公開されている日本全県の立体地図も印刷してみました。
最初は、近畿地方のみだったので、この程度の大きさなら、子供たち用のパズルにでも使ってもらうか、と安易に他府県の印刷も進めていったのですが、これがとんでもない量だったのです。「近畿地方ってこんなに小さかったっけ?」と思い知らされ、東北地方や北海道のでかさに改めて驚きました。途中で印刷を止めるわけにもいかず、3週間ほど掛けて、遂に全データを印刷し終わりました。全データが、Ender-3のヒートベッド内に収まります。フィラメント材質は、PETGを使っています。
1.8m四方のブルーシートに並べてみました。入りきりません。かなり精巧に出来ていると思います。北方4島や竹島、尖閣諸島もしっかり含まれています。まだデータ化されていない離島もありますので是非追加してほしいものです。
上記の全体写真のように真上から撮ってもこの模型の面白さがあまり伝わらないのですが、少し照明方向を変えると、リアルな地形を体感することが出来ます。
かなりの感動ものです!
印刷を終えて・・
大量の印刷パーツを何とか出力することで、それなりの達成感もありますが、「これ、後どうしよう・・」と、もっぱら思案中です。
子供たちの教材としての分県パズルにしては、繊細な箇所も多くすぐに壊れてしまいそう。
今も良い利用法が思いつかないですが、このまま広げておくわけにもいかず、取り敢えず識別シールを貼って保管しています。
国土地理院のみならず、最近は無料で3Dプリンターで造形できるデータを提供している公共機関等も多いかと思います。またこんなサイトを見つけて、思わぬ感動の出会いがあるかもわかりません。
これからもまだまだ面白い発見・発想を求めて、新しいもの作りを楽しんでいこうと思います。