3Dプリンター(Ender-3、Neptune4)を使った作品紹介やプリンター記事などを気の向くままに紹介しています。
そして、今回新たに作ったのがからくり玩具「胴上げマシーン」です。
今年は圧倒的強さで悲願のセリーグ制覇という感動を届けて頂いた阪神タイガースに何とか祝意を表したいと考案したものです。
その思いを動画にまとめていますので、よろしければご覧ください。
出来として、手作り感、チープ感満載ですが、私としてほぼ目標通り出来たかなと満足しています。
(本当は、「六甲おろし」でも流したかったんですがねぇ・・)
内部構造
動画では、一切触れていませんが、この「胴上げマシーン」製作には結構苦労しました。
操作する指のわずかな動作で、高く胴上げするにはどのような機構を使えばよいか?
見た目シンプル構造で、胴上げ時の動きや見栄えをどのようにするか?
そして、構造物のほとんどを3Dプリンターで製作することが基本なので、思考範囲も限られてきます。
何度も何度も試行錯誤を繰り返しながら積み上げて形になった構造なので、すっきりした見栄えではないことをご容赦ください。
簡単に分解しながら構造を説明していきます。
1.全体の外観
まず、全体組み上げた状態です。左右のレバーが少し上を向いていて、中央のリフト部(乗せ台)が下に降りています。また、周囲の選手の腕も下側にあります。
左右のレバーを少し下に押し下げると中央のリフト部が持ち上がり、同時に周囲の選手の腕も上がります。
2. 上蓋を外す
リフトを持ち上げる機構は、テーブルリフトなどに用いる機構で、小さなストロークを大きなストロークに換えるようにしています。
周囲の選手の手は全て、一体パーツでベースの跳ね上げ板にリンク連結して持ち上がります。
3.選手の手のパーツを外す
周囲の選手の手は一体化パーツにすることで、構造を簡単にしています。
4.外周の選手の身体パーツを外す
これで殆どの構造が分かると思いますが、まず、左右のレバーを押し下げると4角のギヤを介して前後のシャフトが同様に回転して、リフト機構につながる跳ね上げ板が回転し上下機構を持ち上げています。
駆動用の左右レバーは、片方だけでも動作するのですが、力の伝達の偏りをなくして、スムースに持ち上げるために左右につけています。
まとめ
構造は、殆どのパーツを3Dプリンターで作成し、アルミ棒、真鍮パイプと真鍮釘のみで構成しています。
一番苦心したのが、中央部のリフト構造で、真上に持ち上げるための構造でした。
因みに、今回使用した3Dプリンターは、Neptune4となります。やはり、印刷時間が3倍程速くなったのでいいですねぇ。試行錯誤の部品変更時には、ストレスも溜まらず、次々と試せるので助かりました。
3Dプリンターを使うことで様々な形状を簡単に作ることができるので、発想や思考の幅が大きく広がって、これまで見たこともない作品作りが実現できます。
これからも、バカバカしい作品ばかりですが、新しいもの作りに挑戦していきます。