GGの挑戦

3Dプリンターライフを楽しんでいます

【Neptune 4】爆速です(高速サンプル印刷)

 ELEGOO Neptune 4の組立試運転ができると、次に一番気になることは、高速印刷です。
この機種の最大の特徴であるmax500mm/s(推奨250mm/s)を謳う印刷速度に魅かれて購入された方も多いと思います。
私もその一人で、印刷時間短縮は最大の魅力で、5万円を切る価格で本当に高速かつ綺麗な印刷ができるんだろうか。

サンプル印刷を試す

 付属USBメモリーの中にEN4_3DBenchy-18min.gcodeというデータが入っています。これは、3Dプリンターではお馴染みのベンチマーク用サンブルのお舟です。これを、18分で印刷するというのがこのデータなのです。
印刷してみました。

印刷実施後

 印刷時の動作は、無茶苦茶速いです。確かに印刷時間は18分でした。Klipper恐るべしって感じで、機械が壊れるんじゃないかと心配になるくらいです。
 印刷時のファンの音も爆音ですが、印刷速度に呆気にとられ、仕方ないかと、只々印刷動作が気になります。
 こんな動作で本当に耐久性はあるのか、タイミングベルトがぶっちぎれないのか、基板が焼けたりしないのか、と素人ながら不安になります。
 耐久性に関して、何かしらメーカーからの指標(例えば、推奨の250mm/s以下ならば、〇〇〇時間可能とか・・)があると安心できるのですが・・。
 出力したサンプルを見てみますと、

サンプル右面

サンプル左面

サンプル印刷

 十分に綺麗じゃないかと思います。

なぜ高速化できたのか

 Klipperというファームウェアを標準搭載したことが、一番の要因のようですが、Klipperの詳細のところは分かりませんので他の解説サイトをご参照ください。ただ、それだけじゃないようです。ステッピングモータを高速でコントロール出来たとしても、実際に動くX軸のヘッド部やY軸のベッド部を如何に軽量化するかが重要で、Neptune 4ではノズルから出た樹脂を急速に冷却するファンをX軸ガントリー部に移動して、強力な冷却ファンになっています。これでヘッド部を大きく軽量化しつつ、成形品の頂部を全面で冷却するという画期的な構造だと思います。
 実際にこのファンの効果で、成形品が綺麗に仕上がります。(止めると積層が乱れます)
 ファンの爆音は我慢するしかないですねぇ。
 Y軸については、ベッドの軽量化として感じるところはありません。背の高い造形品で高速印刷というのは、無理だと思います。

ELEGOO Curaでどこまで高速化できるの?

 付属のUSBメモリーにスライサーソフトとして、ELEGOO Cura4.8.0が入っています。
Neptune 4用として、今のところこれしかありません。UltiMaker-Cura5.4.0を普段使っているのですが、8月4日現在まだNeptune 4の機種がサポートされていないので、できるだけ早くサポートしてほしいものです。
 とりあえず、ELEGOO Cura4.8.0をインストールして、日本語化再起動して使うことにします。

Prefences選択

日本語選択

 ベンチマーク用の3DBenchy.stl(付属USBメモリーにあります)を読み込みます。
さて、どのような設定をすれば、18分という高速印刷が可能なのか、考えられる項目を色々触ってみたのですが、レイヤー高さ0.25mm、壁厚1.0mm設定、印刷速度250mm/s設定で実測24分でした。また、印刷速度500mm/sと設定しても実測23分で、それほど時間は短縮できていません。
 EN4_3DBenchy-18min.gcodeでは、18分なので最高のパフォーマンスが出るように設定されているんでしょうが、我々素人でもできる高速化のノウハウを享受頂きたいものです。

まとめ

 まずは、一番気になる印刷速度についての確認をしてみたのですが、十分に早い印刷速度であることは間違いないと思うのですが、スペックで謳うmax500mm/sを自分が設定したgcodeでは体感できず、推奨の250mm/s以下設定での実運用が無難なのかなと思いました。