当ブログでは、3DプリンターEnder-3を使った評価テストやアップグレード、独自改造、製作品の紹介などを掲載しています。
最近は思い付きのおもちゃ中心の作品紹介でしたが、今回は実用品にならないかなぁという思いで、こんなものを作ってみました。
掃除機に取り付ける「サイクロン集塵器」です。
なぜこんなものを作ったの?
と思った方もいらっしゃると思います。正直、特に強い意図はありません。
私は普段生活している中で、3Dプリンターを使って、どんなものを作ったらおもしろいかなぁ、といつも思考を巡らしています。
たまたまyoutubeで集塵器のDIY関係の動画を見ていた時、殆どがペール缶みたいなものを使ってサイクロン式で木くずなどのゴミを集める作業現場で活躍しそうなものなんです。ペール缶なので結構でかいです。
ここで閃いたのが、家庭の掃除機に簡単なサイクロン集塵器を付けたら、一般家庭でも便利ではないかと思ったんです。サイクロン式掃除機はたくさんあるんですけど、紙パック式の掃除機にワンタッチでサイクロン集塵器を付加したら、色々便利なんではないかと思ったんです。
市販品を色々調べてみると、マキタのサイクロンアタッチメント付き掃除機と同じイメージになるのでしょうか。
期待される効果
紙パック式の掃除機にサイクロン集塵器を付加した場合にどんな便利な点があるのか、予想してみました。
・どれだけのゴミを集塵できたか一目でわかる。
・紙パックに溜まるゴミの量を大幅に減らせる。
・誤って吸い込んだものを容易に取り出せる。
・紙パックに入れたくないものを分離できる。
こんなものでしょうか。用途次第では、まだまだ有用性があるかもわかりません。
構造は?
3Dプリンターで作ることがメインなので、アタッチメント及びサイクロン部は3Dプリンター製作品、ただ集塵容器部分は透明性や脱着の容易さから、市販品を探すことにしました。
ダイソーにいいのがあるじゃないですか!
ねじ式の密封容器が2個で110円ですよー。
これを使って作ったのが今回の製作品で、構造を説明するほどでもありませんが、次のようなっています。
製作は簡単
サイクロン部は3Dプリンターで作ります。
掃除機への差込口(アタッチメント)は別部品で作って接着します。
容器の取付は、蓋のくぼんだ部分を丸くくり抜き、サイクロン部に接着するだけです。
掃除機への装着
我が家の掃除機は10年前の三菱製紙パック式で、取付は次のようになります。
先端ブラシに電源を供給するコネクタの機能は付いていません。
要するに我が家の掃除機専用の接続仕様になっています。(他の機種への汎用性はありません)
試運転
いよいよ試運転。
予想通り、容器内でゴミが高速回転して壁面や底に溜まっていきます。
いい感じでゴミが溜まっているんですが、容器を外してみると、容器内の吸込み口内に綿埃が吸い込まれそうになっています。
恐らく、停止した瞬間に容器内の回転が弱まり、綿埃のようなものが吸い込まれたと思われます。
これはいかんとフィルターのようなものを取り付けて、改めて掃除しまくりました。
結果は、いい感じで綿埃も容器内に留まり、容器内のゴミをごく簡単に排出することができました。
結果満足していたのですが・・
「こんなのどう?便利じゃない?」と妻にお披露目したのですが・・、「いらん!」と一蹴され、ショック。 たぶん、良さを分かってないかしれません。
まあ、何かの時に役に立つかもと、気を取り直して記事にさせて戴きました。
また、当製作品の最大の欠点は、汎用のアタッチメントに出来ないこと。掃除機の接続口なんて、各メーカー機種毎に色んな形状があり、接続口を採寸して設計し直す必要があり、この接続方法にいいアイデアがあれば、もっと自信を持って紹介できると思います。