GGの挑戦

3Dプリンターライフを楽しんでいます

【Ender-3】新作の「シャボン玉発生器」を紹介します

 またまた、シャボン玉発生器に挑戦しました。以前に作っていた「シャボン玉発生器」(2作目まで紹介済み)で不満を残しよりコンパクトにした3作目も作っていたのですが、手回しハンドルが余計重くなるわ、シャボン玉はしょぼいわ、でしばらくお休みしていました。

3号機

 最近になって、このまま中途半端にしておくのも心残りなので、改造を再開しようと決めた次第です。今回は、メカとしても新機構を使っていますので、その辺も紹介していきます。

 以前の記事がこちら↓

 

ggblog.hatenablog.com

 

拘りと課題

 拘りは手回しにして、幼稚園児でも回せて楽しんでもらうことです。製作品はほとんどを3Dプリンターで作り、一部でビス類スペーサ類などの市販品を使うものの、金属、木工加工品は使いません

 前回製作品で課題と思う点は、
 ・シャボン玉液が、タンクに常に満タンでないとシャボン玉が出来ない。
 ・放出されるシャボン玉が、右下方向に流れる。
 ・手回し時の「ガラガラ」音が大きい。
 ・もっとコンパクトにしたい。
 と、いったものがありました。

4作目、5作目作りました

 4作目の主な改造点
 ①シャボン玉液タンクへの補充を安定に行えるように、500mlペットボトルをセットできるようにしました。
 ②先端のシャボン玉液を付けて回転する円盤を簡単に脱着でき、穴形状変更して、シャボン玉サイズが変えられるようにしました。
 ③液に浸かる箇所を少なくし、かつ液が浸かり易い機構をつけてみました。
 ④より豪快にシャボン玉が出てほしいと思い、ファンの風が当たる面積を増やしました。

4号機

 結果:
 ・①、②は有用性があり、次作にも転用しました。
 ・③、④は失敗。液がうまく着かない。シャボン玉がより右下に流れていまいち。

 5作目の主な改造点
 ①シャボン玉が右下に流れるのは、プロペラファンのせい、と思い遠心ファン(ターボファン)構造に変更しました。
 ②液を付けた円盤を間欠動作にするため、ゼネバ機構(次の記事で解説予定)を付けました。
 ③ギヤの一部の材質をTPUにしてみました。

5号機

 結果:
 ・①、②、③共に効果あり。
 ・ターボファンにすることで、豪快なシャボン玉の発生は出来ないが、1つの穴に集中して直線流の強い風を送るので、効果あり。ただ、やや下向き風になった。
 ・TPU材質で一部のギヤを作ることで、ギヤの「ガラガラ」音が大きく改善しました。
 ・TPU(熱可塑性ポリウレタン)のフィラメントを初めて使用しましたが、硬質ゴムなので、負荷の小さいギヤならば使えることが分かりましたし、液のシール材としても効果あります。

そして6作目(最新)を作成しました

  5作目からの改造点としては、
 ・シロッコファン出力風をやや上向きにして、風力も抑えて小さくしました。
 ・ギヤボックスが大きかったので、コンパクト化しました。
 ・ギヤ構造に遊星ギヤ(次の記事で解説予定)を初めて採用しました。

6号機(最新)

 結果:
 ・シャボン玉がほぼ水平に飛ぶようになり、また風力も適度となり、思い通りのシャボン玉となりました。
 ・ただ、初期の発生器に比べると、1穴からのシャボン玉放出となったため、迫力に欠けます
 ・遊星ギヤ構造にしたことで、コンパクトな構造になりましたし、遊星ギヤをTPUで製作したので、騒音も小さくなりました。
 ・見た目の形状はかなり小さくはなったのですが、カッコイイとは言えません
 ・これまでは無視していたのですが、前面の液ダレが気になります。解決法がまだ分りません。

 豪快さはありませんが、とりあえず、思い通りの発生器となりましたので、紹介することにしました。
 ご覧ください。

 

youtu.be

 シャボン玉だけを見ると、さほど自慢できるような放出ではありませんが、色々なメカ構造を組み合わせて、手回しでの「連続シャボン玉発生器」として、観て頂ければ私としての本望です。


 また、シャボン玉液の補充方法として、500mlペットボトルを装着する方法で長時間の放出が可能になり、自作シャボン玉液をペットボトルで作って、そのまま使えるようにしているので、取り扱いの上でも非常に楽になっていると思ってます。

 次の記事では、今回の「シャボン玉発生器」に用いたいくつかのメカ構造について説明したいと思います。

 

 シャボン玉液の作成

 これまであまり触れなかったのですが、シャボン玉液をこのような発生器に使うと、結構な量を消費します。
 市販のシャボン玉液では勿体ないので自作しています。
ネット上では、様々な作成方法が紹介されていますが、私の場合、次のような配合で作成しています。(最適ではありません

水(精製水):         300 ml
・台所洗剤(界面活性剤32%入): 80 ml
・洗濯のり(PVA主成分):    80 ml
グリセリン:            10 ml
・ガムシロップ:          約10 ml  (1個)
合計:                 約480ml

 界面活性剤を多く含む洗剤が良いのですが、最近は泡切れ優先のためか少なくなってきています。
比較的大きなシャボン玉を作りたいので、いくつかの材料を足しています。

 シャボン玉液のセッティング

 上記のように作成したシャボン玉液は、500mlペットボトルに移し、セッティング用の専用キャップを取り付けます。これにより、逆さまにした時の液漏れを防ぐと共に、セッティング時に発生器内に自動的に液が補充されます。

専用キャプに取り替え

まとめ

 まだまだスマートさに欠ける仕上がりですが、色々新しい機構を組み込んでコンパクトな形にできたことは、自己満足しています。ただ根本的に、これで本当に子供達に喜んでもらるのか心配です。披露後の反応はまた追記で、記載していきます。