筐体構造ってどうなんだろう?
ネット上の他の方の評価などを見ると、3DプリンターEnder-3の筐体の問題としてZ軸フレームの直角度やX軸のフレームを上下に駆動するZ軸駆動に関しての不安定さが問題視され、デュアルZ軸のアップグレードキットも多く販売されています。
前回の記事では、Ender-3を使っている中で作業性の不満があった点を解消する変更を行っていましたが、筐体構造がスッキリと見やすい状態になったので、筐体フレームの直角度や各フレームの平行度がどうなっているのか測定してみることにしました。
測定の実施と結果
筐体フレームの直角度と平行度をどのように何処を計れば良いのか?
家にあるのがL型曲尺とノギスのみ。これだけですが、2次ゲージを作成したりして、とりあえず下図のような測定結果を得ました。
上記の結果で、Z軸フレームの後側への傾きは確かにありましたが、フィラメントスプール(約1kg)を上に乗せた状態でも変化がなかったので、調整しませんでした。土台の4040フレームのH型に組まれた構造の平面度(ねじれ具合い)は計ることは出来ていませんが、直角度はほぼぴったりでした。ただ、ヒートベッドを駆動するY軸のフレームが前後で2mm程の差があり、さすがにこれはY軸フレームを取り付け再調整しました。
(5/7追記)正面図にて、Z軸フレームの横方向への傾きはありません。X軸フレームは右側が下がり傾向になっていますが、詳細の計測は出来ず目視表現です。デュアルZ軸へのアップグレードで改善されると思いますが、とりあえずこのまま使っていきます。
測定結果について 家庭用格安3Dプリンターとしては、この程度の差は甘受するしかないのでしょう。
(ただ、Y軸フレームの組付けはもう少し気を付けてほしかった。)
Ender-3は、初心者向けのDIY機として評価の高い3Dプリンターですが、本当に勉強になりますし、とにかく手を入れ易く私として非常に気に入っています。
【2022/01/15追記】
Y軸の調整前に、先に印刷物での直角度を評価すべきでした。
Y軸の調整については、Y軸固定ボルトがバカになってしまう恐れがあり、2022年1月に記載した記事も参考にしてください。
【追記終わり】
今日の製作品
前回記事の配置変更を行ったことにより、右側手前の操作パネルがあった場所に空きが出来たので、ここにEnder-3付属工具類のツールホルダーを作ることにしました。
この場所はメンテナンスする時に一番便利な場所で作業性が格段に向上しました。(自己満足ですが・・)ところで、製作後に思ったのですが、私の場合スクレーパーを使うことがほぼ皆無なので不要でした。
更に、フィラメントスプールをフレームの上に置いていましたが、Z軸への安定性も考慮して下に置くことにしました。よって、下置き用のスタンド台も作っています。
まとめ
Ender-3は自分の使い易いようにアレンジし易く、色々な改良・改造の意欲を駆り立ててくれます。これからも、当分は楽しめそう。
私のコンセプトとして、とにかく出費を極力控えて満足な改良結果を得るかということに精力を注いでいきたいと思います。なのでアップグレードキット類を購入することはせずに、格安で身近にあるもので改造、改良を行っていく方法を今後も見つけていきたいと思っています。